INTERVIEW
ホームページ制作をされた
お客様へのインタビュー

ホームページ改修後にアクセス数150%アップ!施設情報を整理し、より使いやすいサイトへ改善。

自立支援センターおおいた様
2025.10
自立支援センターおおいた
Client 自立支援センターおおいた
のつはるタクシー 佐久間 朋一 様 左から 後藤 秀和様、山崎 忍様、若杉 竜也様、折田 聡美様
 
interviewer L-planning
カスタマーサクセスマネージャー 中村冴里 カスタマーサクセスマネージャー 中村冴里Nakamura Saeri
パートナーライター ハシモト

みなさん、こんにちは。パートナーライターのハシモトです。
今回は、自立支援センターおおいたの理事長 後藤 秀和様・山崎 忍様・若杉 竜也様・折田 聡美様に、県の事業をきっかけに、サイトの情報移行や機能追加・改善を担当したL-planningの中村さんとともにお話を伺いました。
ホームページ改修の背景や取り組み内容、今後の展望まで率直に語っていただきました。
インタビューでの言葉は、お客様が実際に発言された言葉そのままを載せています。ホームページ制作を検討されている方々の参考になれば幸いです。

目次
  1. 10年間の信頼が、今回の依頼につながりました
  2. “無法地帯”だったホームページを、安心して使える形に
  3. ホームページ改修後、問い合わせが増加。使いやすさも使いやすさも向上しました
  4. 国内外問わずに認知度を高めていきたい
  5. 気軽に相談できる“信頼できるパートナー”です
01.

10年間の信頼が、今回の依頼につながりました

そもそも、L-planningにホームページ制作(別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト)を依頼されたきっかけは?

後藤様

L-planningさんとの最初のご縁は、10年前に別府市の事業で依頼した「バリアフリーツアーセンターサイト」の初期のホームページ制作でした。

私たちは業務上、多くのホームページ制作会社様とお付き合いがあります。
そのなかでもL-planningさんは、技術力の高さはもちろん、対応の丁寧さや費用面のバランスにも優れていました。そうした印象が強く残っていたので、今回もお願いすることに決めました。

制作の中で印象的だったことはありますか?

山崎様

長期で改修いただいたのは、まず2024年4月〜6月に福岡県・大分県・JRグループが協働で実施した観光振興施策「DC(デスティネーションキャンペーン)」に伴い、情報移行や機能の追加が必要となった「別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト」です。
そして別府市バリアフリー観光情報サイト「ぱらべっぷサイト」も改修していただきました。

特に「ぱらべっぷサイト」については制作当初、データ更新がしづらく、一つのミスで全体のレイアウトが崩れるなど課題がありました。
10年前の初版時は、こちらも「ホームページをどう作れば良いか」をイメージできない段階でしたが、時間の経過とともに使いたい画像や見やすい構成の要望が具体化。
相談を重ねる中で、L-planningさんが意図を丁寧に汲み取り、見やすく・使いやすい形に反映してくれたことが印象的でした。

後藤様

山崎は県の事業である「別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト」と別府市の事業である「ぱらべっぷサイト」、どちらにも携わっていました。
「別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト」の制作にあたっても、L-planningさんは使いやすさという点でかなりこちらの要望に応えてくれましたね。

別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト
別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト
別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト
ぱらべっぷサイト
ぱらべっぷサイト
ぱらべっぷサイト
02.

“無法地帯”だったホームページを、安心して使える形に

今回のホームページ改修を行うことになった背景を教えてください。

後藤様

DC開始時、平成18年に作成された県のバリアフリーマップサイトを確認したところ、情報が整理されておらず、まさに「無法地帯」のような状態でした。そこで当センターのホームページをご覧いただいた県の担当者から、サイト整備のご依頼をいただいたんです。
私たちはバリアフリー分野の専門機関として、県と民間がそれぞれ得意を補完し合う「協働」のロールモデルを示せるのではないかと考え、今回の事業をお引き受けしたという流れになります。

施設情報の登録や多言語化など、当初の課題としてどんな点がありましたか?

後藤様

バリアフリーマップ確認当初、登録データは約3,000件に上っていましたが、その大半は事業者が自由に登録したコンビニ情報。さらに移転や閉店が反映されていない不正確なデータが相当数含まれていました。

一方で、私たちは、現地検証を経て獲得してきた信頼性の高いデータを約1,000件保有していました。しかし、システム移行の過程で、この良質なデータが従来の3,000件のデータと混在してしまったんです。このデータの統合と精査が、プロジェクト開始時の最大の課題となりました。

若杉様

精査に関しては必ずしも現地に行けないため、削除・移転確認・画像収集などをオンライン情報で丹念に整理しました。大変でしたね。

中村

既存サイトからのデータ移行作業は本当に大きな課題でした。旧システムの構造が複雑で、一度の移行では安定せず、何度か試行を重ねてようやく正常に移行できました。

後藤様

DCに伴って必要となった多言語化についても、どこまで対応するか、限られた予算の中での設計が課題でした。

中村

多言語化対応についても改善を行いました。旧サイトはイラストを多用したサイト構成だったため、そのままでは翻訳システムに対応できませんでした。
そこで、画像に埋め込まれていた文字をテキスト化し、自動翻訳に対応できるよう調整を加えました。特に情報量が多く、更新頻度も高いサイトであることから、Google翻訳機能を採用し、自動的に多言語対応できる仕組みを導入しています。
現在は、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語の4言語で翻訳が可能となっています。

梱包材の専門店コンポス 公式ショッピングサイト
別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト 「多言語切り替え機能(Google翻訳)」

実際にホームページの移行作業をされてみて、特に印象に残っている出来事はありましたか?

折田様

システムの専門知識がなくても自分たちで更新できるよう、丁寧なレクチャーとマニュアルを用意していただき助かりました。Chatworkでの迅速な返答も心強く、限られた時間で膨大な登録作業を進める上で、L-planningさんの連絡体制とチームワークに支えられましたね。提案やフィードバックも的確でした。

中村

課題が多かったこともあり、打ち合わせを重ねながら、実際に運用される皆様と「この項目は本当に必要か」を一つひとつ確認し、意見をすり合わせながら進めていきました。その時間が本当に楽しく、印象に残っています。
機能面でも使いやすさを意識し、ご相談させていただきながら制作しましたし、登録作業を進める中で気づいた点は、その都度相談しながら一緒に改善を重ねていきました。まさに“みんなで作り上げた”サイトになったという実感がありますね。

後藤様

L-planningさんが主導で進めるというより、私たちの目線に立って、わかりやすく使いやすい形に整えてくださった印象があります。私自身も実際に使わせていただきましたが、本当に操作が簡単で快適でした。

トップページや構成の変更を行った際、「見せ方」や「伝え方」で気をつけたことはありますか?

中村

トップページの改修時には、「どう見せるか」「どう伝えるか」という点を意識しつつ、制作当時から変化したSEO設定を見直し、現在のWEB検索環境に対応できるよう必要な調整を加えました。

たとえば、お知らせ欄では写真だけが並んでいた構成を見直し、日付やテキスト情報を追加しました。また、施設情報の部分についても、検索エンジンに正しく認識される構成に整えるなど、見た目のデザインだけでなくHTML構造など中身の最適化も意識して対応しています。

デザインリニューアル後
03.

ホームページ改修後、問い合わせが増加。使いやすさも使いやすさも向上しました

ホームページを整備されたことで、アクセス数やお客様の反応などに変化は感じられましたか?

折田様

まず、問い合わせが増えました。ホームページに掲載されているお店と勘違いして電話をかけてくる間違い電話も増えていますが、これはホームページを見ている人が増えている証拠だと実感しています。

中村

アクセス解析の結果からも、流入数(ユーザー数・セッション数)は明らかに増加しています。
ユーザーの流入数はおよそ150%アップ、その中でも検索からの流入数は約146%上昇しました。SEO対策の効果に加え、大分県の公式サイトからの参照流入も大きな要因で、検索経由・外部経由の両面から安定的にアクセスが伸びています。施設名やバリアフリー情報を検索してホームページをご覧になっている方も多いですね。

一方で、「ぱらべっぷサイト」については、検索しても「別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト」内に掲載されている「ぱらべっぷ」関連記事のほうが上位に表示されてしまう状況が続いていました。先に「別府・大分バリアフリーツアーセンターサイト」の改善を行ったことで、記事ページの評価が上がっていたためです。
その点をご相談いただき、「ぱらべっぷサイト」をリニューアルしたところ、公開後すぐに検索順位が改善。現在は安定して上位に表示されるようになりました。

Google翻訳の導入については、どのような反応などありましたか?

若杉様

先週、国際車いすマラソンに参加予定の海外車いすユーザーの通訳の方から、大会後の観光に関するお問い合わせがありました。具体的な行き先は未定とのことだったんですが、多言語対応が完了している当センターのホームページを案内できたことで、スムーズに情報提供を行うことができました。

後藤様

海外から訪れる方々にとっても、「日本・別府に来ても安心して観光できる場所ですよ」と伝えられる第一歩になっていると思っています。

中村

今回、現場の皆さんから実際の反応を伺えたのは非常にうれしいです。今後は多言語化がますます重要になっていくと思うので、今回の経験を次のプロジェクトにも活かしていきたいと感じています。

情報の更新・管理方法についても、以前と比べて変化がありましたか?

若杉様

10年前に最初のホームページを制作いただいた際から、WordPressを導入して「使いやすさ」を常に意識して作っていただいていました。

今回の改修では、当時多かった項目を整理・精査してもらったことで、より効率的に作業できるようになりましたね。たとえば初年度の新規調査では百数十件の入力作業がありましたが、思っていたよりもスムーズに完了できました。以前は「一つ間違えると全体が崩れてしまうかも」と不安を抱えながら作業していたので、その不安がなくなったのは大きいです。

後藤様

センターの職員にはそれぞれ得意分野があり、動画が得意な人、WordやExcelが得意な人などさまざまです。ただ、その人しか触れられない部分があると、業務が属人化してしまいます。
その点、ホームページにはわかりやすいマニュアルを用意していただいたので、誰もが触れて更新できる。みんなが使いやすい仕組みになったのが本当にありがたいです。

04.

国内外問わずに認知度を高めていきたい

今後のサイト活用に向けて、どんなことを期待されていますか?

若杉様

国内外を問わず、より多くの方に私たちの活動や存在を認知してもらいたいですね。 すでに海外から注目してくださっている企業様もあるので、そうした方々とも連携を取りながら、ホームページを通してつながりを強化していけたらと思っています。

現場の声として「もっとこうしたい」と感じている点はありますか?さらに改善したいことや希望があれば教えてください。

山崎様

自分たちでできることをもっと増やしていきたいと思っています。
ホームページの項目も、今後もう少し見直していきたいですね。

折田様

現在はお問い合わせ対応に多くの時間を割いているので、今後はホームページ上である程度完結できるようにしたいです。
時代の変化に合わせて、ピクトグラムの活用や多言語化をさらに進め、誰もが直感的に理解できるホームページへと進化させていけたらと思います。

05.

気軽に相談できる“信頼できるパートナー”です

今回のプロジェクトを通じて、L-planningとのやりとりはいかがでしたか?

後藤様

今後もぜひお願いしたいと思えるほど、信頼関係が築けたと感じています。
ユニバーサルツーリズムはまだまだ伸びしろのある分野です。L-planningさんは、常に最新の情報と視点をもって「どう見せるべきか」を一緒に考えてくださる。その知見を気軽に相談できる存在がいるというのは、私たちにとって大きな強みです。

山崎様

同じ質問を何度かしてしまったのですが、そのたびに丁寧に答えてくださって。おかげでこちらも理解が深まり、学びや発見の多いプロジェクトになりました。

若杉様

無理なお願いをしても、いつも穏やかに、淡々と対応してくれましたよね。「これ、できるのかな?」という段階から気軽に相談できるのはありがたいです。

逆に、「こうした方がもっと良くなる」というご意見やご要望もあれば、ぜひ教えてください。

後藤様

否定的なことはまったくありません。
ただ今後は、ホームページと紙媒体との連携をどう進めていくかが課題だと感じています。紙のチラシや案内物は今後も必要とされるものですし、イベントの総合案内所などでは手に取って見てもらう機会も多いです。

「こういう見せ方が効果的ですよ」「こういう構成が伝わりやすいですよ」といったアドバイスをいただけると、私たち自身のスキルアップにもつながると思います。

最後に、L-planningへの今後の期待・要望を教えてください。

後藤様

今後もユーザー目線に立った改善提案を期待しています。「こういう機能を加えると、より使いやすくなる」「こうすればユーザーが求める情報にたどり着きやすい」といった視点で、これからもアドバイスをいただければ嬉しいです。

私たちは県の事業などに関わる機会も多く、より具体的な提案ができるようになりたい。そのためにも、L-planningさんと協働のパートナーシップを続けていけたらと思っています。

ご多忙の中、取材にご協力いただきありがとうございました!

今後とも末永くよろしくお願いします!

別府・大分バリアフリーツアーセンター ホームページ
はらべっぷ ホームページ
取材日時:2025年10月
取材:ハシモトモエコ 
撮影:小笹晴樹
制作:中村冴里、首藤洋志