14期目のスタート—AIの時代だからこそ「人」に投資する
株式会社L-planningは、おかげさまで創業14期目を迎えました。
マンションの一角から4名でスタートした会社が、気づけば14年目です。「まず3年続けよう」と話していたことが、ここまで来てしまった。節目のたびに、関わってくださったすべての方への感謝と、少しの驚きが混ざった気持ちになります。
AIを実践した1年で、静かに感じていたこと
前期は、AI活用を社内の方針として本格的に実践した1年でした。具体的に取り組んだのは、たとえば次のようなことです。
・提案書の草案づくり
・議事録の音声入力から作成までの自動化
・ディレクター、デザイナー、コーダーがそれぞれの業務でAIを活用する
・業務間を自動化させる業務アプリの作成
・etc…
正直なところ、「導入して戸惑った」という感覚はあまりありませんでした。スピードも精度も着実に上がり、いろいろな恩恵を受けた1年だったと感じています。
ただ、戸惑いとは少し違うのですが、AIとのやり取りが増えれば増えるほど、その答えを正しいものとして鵜呑みにしてしまったり、自分の知らないものが出てきたときに、そのまま受け入れてしまったりすることが、感覚として徐々に増えてきたように思います。
便利になるほど、問い直す回数は減っていく。これは効率化の裏側にある、静かな落とし穴かもしれないと感じました。
いちばん大事だと思うこと
この1年を通じていちばん大事だと思ったのは、「本当にそれは合っているのか」「自分の経験と照らし合わせて、正しいと言えるのか」を、最後は自分で確かめることでした。
AIのおかげで新しい気づきはぐっと増えましたし、学習コストもすごく削減されました。それ自体は大きな価値だと思っています。けれども、それが本当に正しいかどうかは、やはり経験をもって判断しないと、知らないうちに間違った方向へ進んでしまうのではないか——そんなふうに感じています。
AIが得意なのは、繰り返しの処理や、大量の情報を整理することです。一方で、「この内容は本当に筋が通っているか」「自分たちの現場感覚と合っているか」という最終的な判断は、これまで積み重ねてきた経験があって初めてできることだと、あらためて実感しました。
気づきがもたらした、今期の方針
この体験を経て、今期は「AIを活用したサービス提供・業務改善支援」と「人への投資」の両軸を、会社の方針として明確に置くことにしました。
「人への投資」というと、研修費用や採用コストといった数字で見えるものを想像されるかもしれません。でも私が意識しているのは、もう少し地味なことです。たとえば、スタッフが迷っているときに立ち止まって一緒に考える時間。お客様からのフィードバックをていねいに受け止める姿勢。地域のイベントや取り組みに顔を出し続けること。
AIが便利になるほど、逆説的に「人」の価値が際立つ時代になると感じています。問い合わせへの対応ひとつ、打ち合わせでのやりとりひとつ——そういった場面に滲み出るものが、中長期的な信頼の土台をつくるのだと思っています。
AIに任せられることはAIに任せる。その分、人にしかできないことに時間とエネルギーを集中させる。前期はそのバランスの取り方を、試行錯誤しながら学んだ1年だったと思います。
地方で経営を続けることの、ちょっと特殊な事情
大分・福岡・九州というフィールドで事業を続けてきた私たちにとって、「顔の見える関係」はビジネスの根幹です。大都市圏のように人口が集中しているわけではないからこそ、一度築いた信頼は長く続き、紹介や口コミが実際の仕事に直結することが多い。
テクノロジーを取り入れながら、その土台にある「人との関わり」を崩さないようにしていくこと——これは、地方で経営を続ける私たちにとって、特に意識しておかなければならない点だと思っています。効率化を追いかけるあまり、じわじわと関係の密度が薄れていく、ということが起きやすいからです。
同じ悩みを持つ方へ
前期の後半、私自身がいちばん戸惑っていたのは「どこまでAIに任せていいのか、その線引きがわからない」という点でした。ツールは増えても、判断の基準が追いつかない感覚、とでも言えばいいでしょうか。
もし同じような悩みを持っている方がいれば、ぜひ一度話しましょう。答えを持っているわけではありませんが、前期1年の試行錯誤なら、少しはお役に立てるかもしれません。「まず話を聞いてみる」だけでも歓迎です。大分・福岡を拠点に、オンラインでも対応しています。
14年という時間は、振り返ってみて初めてその重さに気づくものだと感じています。試行錯誤しながらも、諦めないでやっていく——その姿勢だけは、これからも変わらないようにしていきたいと思います。
今期も、どうぞよろしくお願いいたします。