プロの仕事を学ぶ
大分のホームページ制作会社 L-planningの筒井です。
大分のアートプラザで開かれていた
深堀隆介 個展 金魚救い-GOLDFISH SALVATION-に行ってきました。
8月24日が最終日ということもあって、多くの方が来場されていました。
私自身はもともと個展などにはこれまであまり行ったことが無かったのですが、
美術の新しい手法を確立されたという部分や最近よくテレビなどで見ることが多くなり、
ちょっと気になっていた方の個展です。
運良く、深堀氏のトークイベントにも参加することができ、
これまでの苦労話や作品に至るまでの経緯、
どのような心境で作品作りに挑んでいるかなど、
作品だけでは読み取れない「生の声」を聞くことができました。
「樹脂」を使用した金魚の作品が話題となり現在は日本だけでなく
世界中で話題となっている方ですね。
同氏の話によると、もともと美術に対してスランプに陥っていた際、
家で飼っていた金魚に目が行き、これを作品にしようと考えたとのこと。
「金魚の絵」だけでは売れなかった作品が「樹脂」と掛け合わさることによって
新たな分野の価値を生みだしたとのこと。
そこに至るまでは多くの挫折と苦労があったと同氏は語っています。
制作の様子が動画で流れていましたが、
ひとつの層をつくる(樹脂が固まる)だけで2日かかり、
一度樹脂を流すと二度と元には戻せないとのこと。
洗練された技術と、鱗一枚一枚を書き上げるきめ細かい作業は、
命を吹き込まれた金魚がこの世に誕生したような錯覚を覚えるようなものでした。
一つのことを極めた方の作品に触れることや生の声を聞くことは、良い刺激となりますね。