ホームページを制作する前に知っておいてほしいこと Vol.03
大分のホームページ制作会社 L-planningの筒井です。
「ホームページを制作する前に知っておいてほしいこと」のシリーズ
第3回目(最終回)です。
第3回目は
「中小企業は課題解決の方法の提案で物を売る!「専門店型サイト」を目指す」
というテーマでお伝えします。
前回の記事で、
「認知」をさせる費用=広告費をかける費用を確保できない、
または他の媒体で知ってもらう術を持たない場合は、
ネットの世界で勝ち残っていくことは出来ないということをお伝えしましたが、
「認知」のセクションを「課題解決の方法」を通じてアップさせるという方法を
考えたいと思います。
まず、多くのサービスや商品は、お客様の課題を解決するために存在しています。
これをインターネットの検索で考えると、
- 会社名やサービス名で検索をされる=その会社やサービスがどのような事業をやっているかが明確
- 会社名やサービス名でなく曖昧な言葉や周辺の言葉で検索される=会社を探しているのではなく、課題解決方法を探している
ということになります。
「課題」というのはお客様によっても異なりますが、
例えばカメラの購入を考えている場合を例にとると、
課題のレベル | 検索キーワード | |
1 | キャノンのEOS 5D MarkⅢを探す場合 | キャノン EOS5D MarkⅢ |
2 | キャノンの一眼レフを探す場合 | キャノン 一眼レフ |
3 | 一眼レフを探す場合 | 一眼レフ おすすめ、一眼レフ 人気 etc… |
4 | そもそもデジカメか一眼レフか 迷っている場合 |
カメラ おすすめ、カメラ 人気 etc… |
では旅行を考えている場合はどうでしょうか
課題のレベル | 検索キーワード | |
1 | 行きたい旅館(ホテル)が決まっている | 旅館名(またはホテル名) |
2 | 行きたいエリア(都道府県)とやりたいことが決まっている | 県名 スキーツアー、 県名 スキューバーダイビング、 県名 ツアー ダイビング おすすめ etc… |
3 | 行きたいエリア(都道府県)は決まっている | 旅行 県名、ツアー 県名、ホテル 県名 etc… |
4 | 旅行情報を探している | 旅行 人気、海外旅行 おすすめ、国内旅行 格安 etc… |
上記のように課題のレベルに応じて、検索キーワードは変化しています。
1)は前回の記事で書いた通りですが、
2)の場合はお客様からすると「会社」を探しているのではなく、
課題解決方法を探している⇒その後、こんな会社があるんだということを知る
という流れになります。
このような理由から、
中小企業がホームページを作る場合は、
会社概要のホームページに費用を注力するのではなく、
顧客の課題解決方法を提案するサイトに費用を注力することが望ましいのです。
言い換えると、ひとつの商品(またはサービス)に対して、
徹底的に【鋭く尖る】情報を深堀りして掲載することが望ましいということです。
インターネットの世界では、
「百貨店型サイト」よりも「専門店型サイト」が勝つという流れがあります。
- ひとつのホームページの中に様々な種類のサービス情報を掲載する=百貨店型サイト
- ひとつの商品のことを徹底的に追求し、情報を掲載する=専門店型サイト
とすると、圧倒的に専門店がネットでは支持されます。
専門店型サイトには百貨店型サイトにはない、言葉の言い回しや、
商品に付随する数多くの情報、そのサービスに特化したお客様の声
などが多く存在し、結果、検索結果の上位に表示されます。
また「会社名やサービス名でなく曖昧な言葉や周辺の言葉で検索する人」
にとっては相性の良いホームページになっていきます。
特定のジャンルに特化しているため、
「どのような方にどのようなメッセージを伝えるか」
ということがハッキリし、その課題を解決するために
情報を探している人にとっては、
「突き刺さるメッセージ」を発信することが可能なのです。
繰り返しますが、
このような理由から中小企業は、
会社概要のホームページ(百貨店型サイト)に費用を注力するのではなく、
顧客の課題解決方法を提案するサイト(専門店型サイト)に費用を注力する
ことが望ましいというわけです。
今回「ホームページをホームページを制作する前に知っておいてほしいこと」という
テーマで3回にわたり記事を書いてきました。
ホームページには事実のみを伝えている「会社概要」に近いスタイルのホームページ、
集客や販売を目的とする「戦略型」のホームページがあります。
会社概要(紹介)のみを目的とする場合は、今回のような考えは必要ないと思いますが、
ホームページを中心に売上を上げていきたいという場合には必ず知っておかなければ
ならない基本的な内容です。
これからホームページを制作される方の参考になれば幸いです。