生成AIパスポート試験を全社員で受講。社内全体でAIリテラシーを向上しました。
すっかり、生成AIという言葉が世の中に浸透しました。
私たちL-planningでも、業務のさまざまな場面でAIツールを取り入れています。

とはいえ、ただ便利なツールとして使うだけではなく、「どう使うか」「どこにリスクがあるか」をチーム全体で理解しておくことが、これからのWeb制作や運用には欠かせないと感じています。
そこで弊社では、全スタッフで「生成AIパスポート」資格を受験しました。
生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、生成AIリスクを予防する日本最大級(※)の資格試験です。
生成AIに関する基礎知識や動向、活用方法に加え、情報漏洩や権利侵害などの注意点まで網羅し、AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを体系的に習得できます。
本資格の提供を通じて、生成AIの安全な活用に必要なリテラシーを有する企業・人材を可視化し、日本社会におけるAIリテラシーの標準化を推進します。
(※2025年3月時点で発表されている生成AI関連の資格試験や検定の受験者数に基づく)
この記事では、
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なぜこの資格に注目したのか
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どんな気づきがあったのか
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今後、どのように活かしていくのか
についてまとめています。
生成AIパスポートを全員で受験したきっかけ
L-planningでは、2023年後半から生成AIの社内活用が本格的に進み始めました。
ディレクター、デザイナー、コーダー、それぞれの職種でChatGPTや画像生成AIなどを使う場面が増え、
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「プロンプトの書き方に差がある」
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「この使い方って、著作権的に大丈夫?」
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「どの業務で使えるかが、人によってバラバラ」
という状態に…。
チームでAIを使い、お客様にAIのクライアント様へご紹介していくためには、共通の土台が必要ということで、2025年6月の「生成AIパスポート」試験をスタッフ全員で受講しました。
受験を通して見えてきたこと

この「生成AIパスポート」は、ただのスキル試験ではありません。
生成AIの仕組みや特徴、倫理、法的リスクなど、実務に直結する基礎知識がギュッと詰まっていました。
受験してみて分かったこと
- なんとなく使っていたプロンプトにも「型」や「設計のコツ」がある
- 著作権や個人情報など、無意識にリスクを抱える場面がある
- 「生成AIは万能ではない」という前提を持って向き合うことが大事
スタッフそれぞれが、自分の業務に引きつけて内容を咀嚼できたのがとてもよかったです。
スタッフの声には、試験を通じて「AIを一括りで捉えていたけれど、種類ごとに特性があると理解できた」という変化や、
「リスク面について深く考えたことがなかったが、注意点の多さに驚いた」といった気づきもありました。
単なる暗記ではなく、“AIを理解する力”が求められる試験だったことで、今後の業務効率化やスキル向上に直結する重要な取り組みになりました。
スタッフの「生成AIパスポート」受験体験談をご紹介
生成AIパスポートを受験してみて、スタッフからはこんな声が集まりました。
| 担当業務 | 印象に残ったこと・気づき |
|---|---|
| ディレクター | AIの種類ごとに得意・不得意があると知って、より実務に活かしやすくなった。 |
| カスタマーサクセス | 生成AIを使う上での「倫理観」や「注意点」を、きちんと理解することができた。 |
| デザイナー | 言葉の意味をしっかり理解していないと正解できない問題が多く、勉強になった! |
| コーダー | 試験をきっかけに、業務でAIをどう使っているかをチームでシェアしたくなった。 |
※社内アンケートより抜粋・一部要約しています。
スタッフの声からも分かるように、生成AIに対する向き合い方や意識が変わったという声が多く見られました。
こうした気づきやスタッフの声を踏まえて、L-planningでは、以下のような取り組みを行っています。
今後の活かし方について

生成AIパスポートも合格して終わりではなく、むしろここからがスタートです。
私たちはこの学びをもとに、次のような活用方針を立てています。
- プロンプト&チューニングを定期共有
実務で使っているプロンプトをお互いに紹介し、改善し合うことで、社内で情報共有をしています。
毎週、最新のAIニュースを共有する会も設けており、常に全員が最新のAI情報を取得しています。
生成AIパスポートで学んだ考え方をベースに、社内ナレッジを蓄積していきます。 - AIの成果物を「自分の責任で確認する」文化を徹底
「AIが書いたからそのままOK」ではなく、自分が責任を持って最終チェックする姿勢を大切にしています。
その意識づけに、この資格の内容がとても役立っています。 - お客様への説明にも、理解を活かす
「AIって安全なんですか?」「使うとSEOに影響しますか?」
そんな質問を受けることも増えました。
社内全員が基本的な知識を持っていることで、お客様にも安心して説明できる体制が整いました。
さいごに|「学んで終わり」ではなく、アップデートし続けるために
生成AIは、これからもどんどん進化していく分野です。
一度学べば終わりではなく、むしろ定期的に立ち止まって、使い方を見直す視点が必要になると感じています。

L-planningでは今後も、チームでAIを活用していく中での気づきや工夫を、発信していきたいと思います。
「AIを使いこなす」のではなく、
「AIと一緒に考える」ことができるチームであるために。
これからも、L-planningではAIとの付き合い方を探求し続けます。

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