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経営とブランディング講座を受けて:episode 0 経営とデザインを考える

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経営とブランディング講座を受けて

 

 

こんにちは!

アートディレクター 安藤です。

昨年8月から先月1月までの約半年間、おおいたデザインエイド主催・株式会社 中川政七商店の中川政七(敦)氏と、ブランディングの講師の方のセミナーを受講し1つ(どころか数え切れないほどの)学びを得ましたので、それの振り返りと活動報告(全5回を予定)を行いたいと思います!

 

この学びから、これからデザインを通して何を提供できるのか。

より価値を伝えていける考え方や具体的な活動について考えました。

 

 

今回の主な内容

1.「ブランディング」を知ったきっかけ

2.学びの要点

3.最後に

 

 

 

1.「ブランディング」を知ったきっかけ

 

 

最初に「ブランディング」という言葉を聞き知ったのは、
今から16年程前(たぶん)にまだ僕がデザイン学校に通っていた学生の時代に、
学校のOBの方が遊びに来た際、話していた会話の中での事だったと思います。
 
そのOBの方は、FORM PROCESSというデザイン事務所に所属しているデザイナーでそこでの実績やそのデザイン事務所の作ってきたデザイン物に触れた時に、
ものすごい大きな衝撃と共に「これだ!!!」
と自分の「作りたいデザイン像」が鮮明になったのを昨日のことのように覚えています。
 
 
 
 
 
それまでも秀逸なデザインや先人の素晴らしい、
日本が誇るグラフィックデザインのそれに触れてきていましたが
(自分で言うのもおこがましいかもしれませんが、人並み以上の以上の以上世の中のデザインを見、触れてきたという自負はあります。)、
それでもそのFORM PROCESSという会社が作っているデザインに衝撃を受けたのは、
きっと「ブランディング」というデザインの領域が魅力的だと思ったんだと思います。
 

そのブランディングというデザイン手法や領域が「ハイクオリティなデザイン」を可能にするんだと。

 
それからというもの、
「ブランディング」を行う為のデザインの知識やスキルの向上を第一にデザイナーとして人生を歩んできました。
 
それが「ブランディング」と僕との出会いのきっかけであり関係性でした。
そう、つまりその時の僕はデザイナーとしてまだまだ若くペーペーで何も知らないおこちゃまでした。
 
 
それからそういった「デザイン」を作れるようなデザインの知識と技術を学び、経験を積んできました。
デザイナー経験が10年を過ぎたあたりから、やりたかったデザインと今作っているデザインとの間に大きな差を感じるようになってきたのです。
制作したデザインは「見た目」上、目標としていたビジュアルやプロダクトに近しく思えるのに、なぜか大きな違いというか、別の部類のモノ。と感じる。
 
 
 
 
その時、初めて(恥ずかしながら)、ブランディング=ビジュアルではないということを知ったのです。
それから月日が流れて、2018年に経済産業省が「デザイン経営」宣言を行い、その手法として、
「ブランディング」と「イノベーション」という2つの軸が世の中に提示されました。
 
詳しくは以下のURLを御覧ください。
 
経済産業省・特許庁「デザイン経営」宣言
 
 
前置きが長くなりましたが、
今回はそのうちの「ブランディング」について、
先日大分デザインエイド主催の
「経営とブランディング講座」セミナーの半年間の学びの振り返りと、まとめを行いたいと思います。
 
 
 
 

2.学びの要点

 

 

「経営とブランディング講座」セミナー。
今回このセミナーを受講しようと思ったきっかけの一番の要因は、
「中川政七商店」が行うセミナー。
という点でした。
中川政七さんの行うブランディングコンサルは、自社だけではなく多くの企業で行われており、
「日本の工芸を元気にする」というコンセプトの元一貫性を感じます。
 
 
※中川政七商店の説明はここでは省きます。

 

 

今回のセミナーの大きなテーマは
 
「経営者とデザイナーの歩み寄り」
 
だと感じました。
これまで、
・デザインはデザイナーの領域。
・経営や財務、会社の事は経営者の領域。
という区分けでデザインを仕事としてきましたし、
そこにあまり違和感も感じていませんでした。
 
 
言われてみれば至極当たりまえなのですが、
個人的に「デザイン」とは
「生じている問題を解決する1つのコミュニケーション手法」
だと解釈しています。
※これはデザインとは論になるのであくまで個人的な見解です。
 
 
(企業の)問題を解決するのがデザインの役割なら表面上、
歯に衣着せぬように言うと、
企業の問題の大半は、お金、数字的な問題がほんとんど。
ほぼ全ての経済活動は利益を得るためにある以上、
そこの問題を解決するためにはデザイナーも経営者の考えや、
デザインが及ぼす数字としての影響力を100%とは言わずとも、
共通言語として持っておくことは不思議なことではないと感じます。
 
対する経営者サイドもデザインを発注する際には、
製作者サイドに事業コンセプトや目的やゴールなどを明確に伝えるとともに、
デザインを作る能力ではなくチェックと判断するデザインの「見方」と「使い方」を知識として知ることは、
「なんかイメージと違う・・・」
というミスマッチを無くす上で大切です。
 
つまり、
 
双方の専門分野をお互いに歩み寄って交わる部分を多くする。
 
 
このセミナーではそれを
「デザインと経営の幸せな関係」(本のタイトル)
として学びました。
 
簡単に図で表すと世間一般のデザイナーと経営者との関わりはこうですが、
 
経営とデザインの不幸せな関係
 
 
幸せな関係は、こういった図で表せられます。
 
経営とデザインの幸せな関係
 
 
デザイナー側も経営の分野に100%とは行かなくても、意識を向ける。
逆に経営者側もデザインについて、作れなくてもいいけど知識とデザインの「見方」「使い方」を知る。
 
この双方向の歩み寄りがあって初めて「デザイン経営」俗に言う「ブランディング」や「イノベーション」が生まれるのだと感じます。
 
簡単にまとめるとこういうことかなと
 
 
 
実際の各回の内容は今後複数回に分けて、ブログ内でまとめていこうと思っています。
 
内容は以下です。
 
  1. 経営戦略を立てる
  2. ブランドを作る(前半)
  3. ブランドを作る(後半)
  4. 商品をつくる
  5. コミュニケーションを設計する

 

実際のセミナーは以上の5項目で行われました。
このブログではわかりやすく(自身の振り返りのためにも)まとめ、学びの種としていこうと思います。
 
 
 

3.最後に

 

今回、デザイナーとして1段階上のステージでお客様と関わるモノ創りを目指しセミナーを受けさせていもらいました。
これまでの視野ではボヤケてたモノがはっきりとピントが合った感覚を感じています。
 
この学びの機会を快く送り出してくれた会社と、
この学びを提供してくださった林先生、中川政七(敦)さま、
そして半年間同じ場で学んだ方々にお礼申し上げます!