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コンセプトを絞ること|おいしいトーストだけに絞り込んだトースター

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「おいしいトースターを焼く」ことにとことんこだわった「BALMUDA The Toaster」というトースターが話題です。
スチームテクノロジーと完璧な温度制御により「外はさくさく、中はもっちり」のトースターが出来上がります。約23,000円とトースターとしては相当高額ですが、食べた人は大絶賛して各種メディアやブログでも数々の記事で取り上げられています。
→メディア紹介事例

開発の背景は、同社代表が一人旅のさなか、スペインで食べた焼き立てパンの感動が忘れられないのが原点、「おいしいトーストを焼く」ことをひらすら追い求めた、とのこと。
トースト以外にもチーズトースト、フランスパン、クロワッサンのモードがあり、最高の焼き上がりを実現するために合計1000時間の焼き上げ実験を行ったほか、外観のデザインにもこだわり「とてもおいしいものは、どのようなところから出てくるべきか?」という命題のもと約2000の案を出すなど徹底的にこだわり抜いたトースターのようです。

おいしい朝ごはんが1日の活力になるという人は多いと思いますが、
この商品のサイトには「感動のトースト」という言葉が大きく紹介されています。他の機能もありますが、やはりこの商品のコンセプトはあくまでトーストです。

「おいしいトーストと食べていい気分で仕事に行きたい」と思っている人や
「休日の朝においしいトーストとコーヒーでのんびり幸せな気分に浸りたい」と思っている人にはたまらない言葉ですよね。

おいしいトーストを食べるには「おいしいパンを買ってくる」「パンを作る」など他の方法もありますが、この製品は一番手軽な「普通のパンを超おいしく焼く」ことでおいしいトーストを実現しています。
毎日美味しいトーストが食べたい人に、毎日焼きたてを買いに行くわずらわしさや、前日の夜に材料を混ぜたり準備する必要が無い
「普通のパンを感動のトーストにできます!」とアピールすれば食いつくのは間違いないですね。

万能性は捨て、おいしいトーストを焼くためだけに作られたトースターを、おいしいトーストを食べたい人に、「感動のトーストが食べられます」と伝える。
この「おいしいトースト」への振り切りと一貫性は本当に素晴らしいと思いますし、徹底的に「おいしいトースト」に絞ったからこそ「おいしいトースト」が食べたい人の注目を引き、強みである「おいしいトースト」を評価されたんだと思います。

ついつい「あれも出来ます」「これも出来ます」と言いたくなりますが、自分の強みが出せるポイントを絞り込み、そこを徹底的に磨き、それを評価してくれる人に的確なメッセージを送ることこそ他社との差別化をし、打ち勝つ方法だと改めて感じました。