夏用のぽち袋を調べていたら見つけた「お盆玉」という新習慣
大分のホームページ制作会社L-planningの首藤です。
ゴールデンウィークが終わり、台風も来て夏が近づいてきましたね。
先日、日経MJで夏用のかわいいポチ袋の紹介がされていました。
夏休みに子供にお小遣いをあげるためのもので、夏っぽいかわいらしい柄がのっていたり、ちょっとしたメッセージが描かれているものです。
お正月用のものはたくさんありますが夏用は初めて見たので新鮮でした。
確かに私自身も夏休みにおじいちゃん・おばあちゃんからよくお小遣いをもらいましたが、こんな気の利いた袋は当時ありませんでしたので「こんな袋でもらったらテンションあがるなぁ」を感心。
気になって調べてみると夏用のぽち袋は2010年ごろからあるようで、すでに結構一般的なようです。(まったく知りませんでした)
その時に関連記事で、お年玉ならぬ「お盆玉」というものを紹介する記事を見つけました。
昨年から全国の郵便局で「お盆玉袋(上記のような夏向けぽち袋)」というものを販売開始しだしたのがニュースになっていたようです。(こっちもまったく知りませんでした笑)
「お盆玉」。初めて目にした言葉ですが、大体の意味はわかります。
要するに夏にあげるお小遣いを「お盆玉」として定着させようというもの。
要するに夏にあげるお小遣いを「お盆玉」として定着させようというもの。
調べたところ、お盆玉自体の発祥は江戸時代に山形県の一部地域で夏に奉公人に服や下駄などをあげた習慣と紹介されていました。
しかしこのお盆玉は、恵方巻きのように全く新しい習慣を広めることではなく、
今まで普通に行われてきた「夏休みに子供にお小遣いをあげる行為」に”名前をつけて”定着を狙うものだと思います。
しかしこのお盆玉は、恵方巻きのように全く新しい習慣を広めることではなく、
今まで普通に行われてきた「夏休みに子供にお小遣いをあげる行為」に”名前をつけて”定着を狙うものだと思います。
今まで名前のなかった行為に名前をつけて定着したものを他に探してみると「宅飲み」「女子会」「婚活」などが思い浮かびました。
「家でみんなと酒を飲むこと」を「宅飲み」と呼ぶようになり、ちょっと高くてオシャレなおつまみ缶詰がよく売れ出したり、各お酒メーカーが宅飲み用おつまみレシピの提案に力を入れ始めました。
「女性だけで集まってお茶や食事、飲み会をすること」を「女子会」と呼び出してからは各居酒屋やカフェ・レストランがこぞってプランを出したり、リムジンでシャンパンを飲みながら都内をドライブする「リムジン女子会」など新しいスタイルが提案されたり、とても活性化しています。
「結婚しようと相手を探すこと」を「婚活」と呼び出してからは、さまざまなお見合いパーティーが催されたり「街まるごと婚活パーティー会場」の「街コン」が誕生したりと企業・自治体・テレビ局がこぞって企画をし、さまざまなイベントに発展しています。
言葉が定着すると市場が生まれると聞いたことがあります。
お盆玉も新習慣として定着すると、今のクリスマス・お年玉商戦のように夏の「お盆玉商戦」が繰り広げられ、
子どもたちがお盆玉を手に、おもちゃや服を買い求めるようになるかもしれません。
私が子供の頃クリスマス前に「ハローマック」や「おもちゃのBANBAN」などおもちゃ屋さんのチラシを見て心ときめかせたように、
近い将来、お盆にチラシを見て子どもたちが心ときめくようになるのでしょうか?
ただ、あげるだけの立場からすると、正直定着してほしくないなぁ・・・。