株式会社SCP.SOFT様は、医療・介護分野向けの勤怠管理システムや、企業向けの支払・電債・手形管理システムなどを開発・提供するソフトウェア会社です。
同社が展開する「Vicsell(ヴィクセル)シリーズ」は、専門性の高い業務に対応できる製品力と、導入後の手厚いサポートが強みです。
一方で、既存サイトではその強みが十分に伝わらず「製品は良いのに、Webから問い合わせにつながりにくい」という課題を抱えていました。
とくに、クラウド版のリリースや新たな販路拡大を進める中で、ホームページを単なる会社案内ではなく、見込み客を集める営業拠点として機能させることが急務となっていました。
古い印象のサイトが、製品の信頼感まで下げてしまっていた
既存サイトは2016年に制作されたもので、スマートフォンでの閲覧や現在のBtoBサイトの見せ方に十分対応できていませんでした。
製品ごとの情報も整理されておらず、ユーザーが「自分に必要な機能」や「解決できる課題」にたどり着きにくい構成になっていました。
その結果、医療分野に対応できる高い専門性や、国内開発・国内サポートという信頼材料が伝わりにくく、本来の製品力よりも古く見えてしまう状態になっていました。
リード獲得(問い合わせ数)の低迷と高い事業目標とのギャップ
サイトからの問い合わせ数も大きな課題でした。
主力製品である病院向け「Vicsell勤怠管理Ⅱ」へのWebからの直接問い合わせは月数件ほど。
その他の製品群については、月によってはほぼ0件という状況でした。一方で、商談に進めば受注率は約90%。製品力と営業力は十分にあるにもかかわらず、Webサイトが見込み客との接点をつくれていませんでした。
そのため、目標である「勤怠管理分野・クラウド製品分野それぞれ月10件の問い合わせ獲得」に対して、ホームページを営業の入口として再設計する必要がありました。
広告費をかけていても、何が問い合わせにつながったのか分からない状態だった
毎月のGoogle広告費を投資していたものの、Google Analytics(GA4)やコンバージョン計測タグが未実装の状態でした。
そのため、どの広告・どのキーワードが問い合わせにつながっているのか、ユーザーがどのページで離脱しているのかを把握できていませんでした。
広告を出していても、成果の良し悪しを判断する材料が少なく、改善の打ち手を見つけにくい状態だったのです。
強みは見せたい。でも、ノウハウは守りたい。専門ソフトならではの見せ方の課題
もう一つ大きな課題だったのが、製品画面の見せ方です。
競合製品に見劣りしないよう、Vicsellシリーズの強みはしっかり伝える必要がありました。
一方で、実際のシステム画面を細かく掲載しすぎると、「99,999通りのシフト対応」や「様式9の自動シミュレーション」など、同社が長年培ってきた独自ノウハウや仕様が競合に模倣されるリスクもありました。
そのため、知財を守りながら、病院の看護部長様や企業の経理担当者様に、システムの使いやすさ・便利さ・導入メリットを直感的に伝える表現設計が求められていました。
また、言葉選びにも課題がありました。
たとえば「カスタマイズ対応可能」という表現は、一見すると強みに見えます。しかし、初めて検討するお客様には「大がかりな追加開発が必要なのでは」「費用が高くなるのでは」と受け取られる可能性がありました。
さらに、FAQの回答も簡潔すぎたため、導入前に感じやすい不安や疑問を十分に解消できていませんでした。
そこでL-planningでは、見た目を整えるだけのリニューアルではなく、問い合わせ獲得を見据えたBtoBサイトとして再設計することをご提案しました。
製品ごとの情報整理、問い合わせ・資料請求への導線設計、広告効果を確認できる計測環境づくりまで含め、ホームページを“営業につながるWeb拠点”へ変えるためのリニューアルを進めることになりました。

