大分の小児医療に貢献し、小児科医の育成を行なう小児科学講座様から、小児科医の魅力をアピールできるようなホームページを作りたいというご相談をいただきました。就職活動中の学生には都会の病院や大学が人気のため、特に地方では小児科医不足が深刻化しているとのお話でした。
「大分に残ることを選択した大分大学医学部の学生に、一人でも多く小児科医になってもらいたい」
「できれば県外からも大分に来てもらいたい」というご要望をいただきました。
また、新たなホームページは、大学や病院というカッチリとしたイメージではなく、遊び心を感じる明るいホームページにしてもらいたいというご要望もいただいていました。
大分大学医学部小児科学講座様
大分県由布市丨ホームページ制作実績
採用サイト
client outline
小児科医のウソとホンネや私が小児科医になった理由など
実際の体験を通じたエピソードを公開。
小児科医を目指す人の採用サイト。
大分県由布市の大分大学小児科学講座様は、昭和56年の開講以来、地域医療を基礎に、世界が驚くような研究ができる小児科専門医の育成をミッションとし、日々小児医療と小児科学の進歩に貢献されています。
また、地域小児医療への貢献も重要視しており、大分県内の各地域に小児科医を派遣されています。現在、在局している医局員は59名で年々増加中。大学病院ではそれぞれの診療分野のスタッフが垣根なく相談し合いながら診療が行われています。
01. 相談内容 consultation
- 大分県の小児科医を増やしていきたい!
- 医学部の学生に小児科医を選んでもらいたい!
- 遊び心のあるデザインにしてもらいたい!
02. 課題 agendas
- 大分大学医学部の中だけでも様々な科が選べる
- 小児科医を選んでも他県の病院や大学も選択肢にある(特に都会は人気が高い)
- 学生が求めている情報を発信できていない
医学部の学生は、研修医として様々な科を勉強します。あらかじめ自分が選ぶ科を決めている人もいますが、大抵の学生は2年間の研修医期間の中で、自分の将来をじっくりと考えるようです。 もちろん、大分大学医学部にも様々な科があり、その中から小児科をピンポイントで選んでもらうのは難しいことです。さらに、小児科医を選んだとしても、今度は他県の病院や大学がライバルになります。このような状況では、正直なところあまりにも魅力的な競合が多すぎるのです。
当時、小児科学講座様に興味を持った学生に向けて用意されていた資料もありましたが、内容は研修プログラムについて掲載されたもの。この研修プログラムの詳細だけでは、小児科学講座様の実際の取り組みがうまく伝わりません。また当時、医局内の先生が自作されたホームページはあったものの、内部に向けた情報が多く、学生に向けた採用情報はほとんど載っていないものでした。そのため、「学生が欲しいと思っている情報がうまく伝わっていないのではないか」という点も大きな改善点として挙げられました。
03. 解決策 solution
- 情報を包み隠さず、全て見せる!
- ターゲットを絞って情報を充実させる!
- 「自分の働いている姿」が想像できるホームページへ!
他の大学や病院のホームページの調査を進めるうちに、医局の情報を求めている学生は多いのに、大学や病院側が積極的に情報を発信していないという状況が見えてきました。つまり、魅力的な競合は多くても、ターゲットに向けた情報発信を行なっているところは少ないということ。これは大きなチャンスです。医師を志している人や専門に迷っている学生に小児科医の魅力を伝えつつ、「小児科学講座に入局すれば、自分は医師として成長していけそうだ」と思ってもらえる情報を詰め込めば必ず結果は出ると確信しました。
まずは学生が専門を決めるまでの段階を想定しながら資料を作成し、「1〜2年生の学生にはこの情報を」「専門医を決める直前の学生にはこの情報を」と言うように、段階ごとの伝え方を考えました。
私たちがポイントにしたのは、「どんな情報が学生に響くのか」。
医師という職業の大変さは、きっと学生たちもある程度覚悟しているはず。環境のよさや働きやすさは大事ですが、研修や育成プログラム、教授や先輩医局員を写真とコメント付きで紹介し、自分がここでどんなふうに学び、成長していけるかをきちんと想像できる構成を重要視しました。
そして、学生が「本当のところはどうなの?」と気になっている辛さ・忙しさなど悪い面も隠さず掲載し、自分が働いている姿がしっかり想像できるよう、インタビューやアンケートを作りこみました。
医局の先生方にご協力いただいてアンケートを収集し、小児科医としての率直な声をグラフや図にしてわかりやすく表現。そして、実際に小児科医として働かれている先輩医師へのインタビューでは「育児と仕事の両立」についても語っていただきました。
実は当時、「先輩社員インタビュー」は飲食店や接客業ではよく見かける内容でしたが、医療業界では実例が少なく、試みとして珍しいものでした。
業界内での習慣はどこにでも存在しますが、様々な業界で結果を出してきたL-planningだからこそ、業種の壁を超えたご提案が可能です。幸い、小児科学講座様は私たちの提案を柔軟に受け入れてくださり、医局員のみなさんのアンケート回答率も非常に高かったため、充実したホームページが完成しました。
小児科学講座様は現在でも積極的に情報発信を続けられており、継続的な取り組みが大きな結果を生み出しています。
04. ホームページ制作(リニューアル)後の結果 result
- ホームページ公開後、すぐに2名の新入局員!
- アクセスも月1000件→3600件に増加!
ホームページ公開から約8ヶ月経った春、2名の新入局員の獲得に成功し、翌年以降も3名→6名)→3名と、新入局員が続いています。また、情報を充実させたことから県外や海外からのアクセスも増え、他の病院や大学から「素晴らしい取り組みだ」とお褒めの言葉をいただいているようです。
小児科学講座様は公開以降も、毎年新入局員へのインタビューやグループインタビューなど新たなコンテンツに取り組み、情報を発信し続けており、まさに小児科医界の先駆けともいえる存在です。
05. タッチポイントデザイン output
WEBデザイン
06. 制作チーム creative team
クライアント | 大分大学医学部小児科学講座 |
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クリエイティブディレクター |
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サイト構築・システムエンジニアリング |
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コピー・文章 |
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写真撮影 | 一色俊武(Photostudio PASSION ) |
CREATIVE DATA
公開年月 | 2015年8月 |
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ページ数 | 100ページ |
地域 | 大分県由布市 |
業種 | 病院 |
提供サービス | コンセプトメイキング、Webデザイン、スマートフォンサイト制作、取材および原稿(コンテンツ)制作 |
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